ガンターは1922年、シュヴァルツヴァルト(黒い森)で有名なドイツの南西部の町ヴァルトキルヒにて誕生しました。 その当時から”足に良い靴”をコンセプトに研究開発を続けていました。今日、当たり前のように聞こえるかもしれませんが、この時代において、”足に良い靴”というアイデアは非常に革新的でした。 足の為のスペースを作り、自然な足の運動機能をサポートするというガンターのアイデアは、ファッションとしての文脈ではなく、解剖学や生体力学の要請に応える形で生まれました。それは当初多くの同業者から失笑をもって迎えられました。 しかし、実際にガンターの靴に足を入れた人々の反応は違いました。今までの靴よりはるかに足が楽になったと感じ、喜んで購入していきました。
「足を幸せにする」という試みは大きな成功を収めました。この成功に確信を得て、ガンターはさらに良い靴の開発に取り組んでいきました。
そして1977年に生まれたのがアクティブシリーズです。その履き心地はまるで柔らかな地面を歩くようだと評価されました。さらに、人々の足を保護し、背中の痛みや姿勢の問題にも踏み込むことが可能になりました。
その後も研究開発は進み、3cmのヒールでも心地よく履けるアーケードソール、1985年には歩行時の自然な体重移動を表した4ポイントローリングシステムの特許を取得しました。
2000年にはヨーロッパを代表する靴メーカー、ロレンツ・シューズ・グループの傘下に迎えられ、より強固な開発力とマーケットを得るに至りました。 今日、ガンターはヨーロッパにおけるコンフォートシューズブランドのリーディングカンパニーとして、世界18ヵ国の国々へ輸出しています。 その中でも日本は30年以上前から供給している重要な市場です。
2006年はガンターにとって重要な年になりました。ガンター開発チームはアクティブの機能性を大幅に向上させることに成功しました。新しいアクティブは、身体から足先までポジティブな影響を与えます。 その特徴的なソールは3つの機能的要素から構成されています。コアとなるスタビライザー、ロッカーファンクション、衝撃吸収機構、これらがソールに内包されています。
社会環境に対する明確な企業責任を提示しています。その一つがノンクロム植物タンニン鞣しによるライニング(裏革)の使用です。その名の通り化学物質を使わない植物性のタンニンのみを使用したライニングを厳選しています。 植物タンニン鞣しの革は吸湿性に富むため、ガンターの靴内部はとてもクリーンで快適に保たれています。